ある俳優への傾倒

あれよあれよという間に赤楚衛二ウォッチャーになりつつある日々を、ぼんやりながら記録しておきたいと思い立って書くことにしました。

赤楚衛二くんとは。
多数の俳優やタレントを有するトライストーン・エンタテインメントに所属する俳優さん。つい先日、27歳になりました。

▽プロフィール(公式サイトより引用)

生年月日 1994.03.01
出身

愛知県

趣味・特技

剣道、ピアノ

サイズ

身長178cm/靴27.5cm

ピアノ弾いてるところ、早く見た〜い。

私の俳優・赤楚衛二の印象といえば仮面ライダービルドの万丈龍我で長らく止まっていた。あとは仰天ニュース*1に数回出演していたので、普通に生活できているのが不思議なレベルのアレルギー体質(「赤楚衛二 アレルギー」で画像検索)であることだけを知っていました。
ビルドも熱心に追いかけていたわけじゃなかったからイベントも行っていないし、周囲に赤楚くんを追いかけているオタクもいなかったので、彼のパーソナリティーも活動も深く知ることのないまま時は過ぎていきました。

来る、2020年10月。
フォロワーからのもらい事故によりテレビ東京の深夜ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(以下「チェリまほ」)に転げ落ち、それこそあれよあれよという間に、というか、あらかじめ用意されていたかのような凹にストンと収まった冬。ドラマに関する顛末はまだ言語化できてない複雑な心理状態のため割愛しますが、さまざまな意味で私の心に大きな爪痕を残してくれた作品との出会いでした。

この作品の主人公・安達を演じていたのが、赤楚くん。
率直に言って、彼は私のタイプの顔面ではない。安達はモサいキャラクターでパッとしないし、でもそういう設定だから、ふーんくらいの気持ちで見ていたと思う。序盤でハマったのはむしろ、安達に恋をしている同僚・黒沢役の町田啓太さんのキャラクターや造形の美しさのほうだった。
話が進むにつれ、その黒沢に対する「好き」も着々と積み重なっていたのに、物語終盤、それをトップスピードで追い越して行ったのが安達に対する「かわいい」という感情である。

「かわいい」は、つよい。

知ってた。
ただこの時の私はかわいいと思ったが最後であることを忘れていた。いや、与えられる供給の奔流の中でうやむやになっていたのかもしれない。もともと赤楚くんに積極的な好意を持っていなかったし、最終回によって精神が粉砕骨折してしまったために思考がままならなくなっていたことも理由として挙げられる。

そもそも、俳優を追いかけるのにあまり向いていないという自己分析もある。
俳優は「個」であって、基本的に私が好きになるのは「集合体」。その「作品」であったり、「カンパニー」であったり、とにかくそこに発生しているコミュニティがあって初めて、その中の一人(ないし二人)にのめり込める。過去にも何人か、特定の集合体での役割を終えた俳優さんのその後を追いかけたけど、どうにも長続きしなかった。今でもコンスタントに「好き」が続いているのは平間壮一くんぐらいだけど、それも興味の範疇が限られている。

しかも、歌わず、踊らず、さらにテレビ俳優となると過去に例がない*2。基本が茶の間で現場がない。私は生の演劇が好きだし、更に言うとストレートプレイにはほぼ興味がなくミュージカルが好きだ。同次元に存在していて歌唱しない人間を追いかけたことがない。加えて芝居の巧さや好みを漠然と感じ取ることはあっても、そこに一家言持ってることもない。

そういう自分がいくら「かわいい」と思えたからと言って、テレビドラマが主舞台の俳優個人(しかも顔がタイプでない)にハマるなんて……。

あるんだなあ。

「チェリまほ」の中で赤楚くんのお芝居を好きだと思った瞬間はいくつかあるけれど、いの一番に思い出すのはやはり11話の終盤、不安や罪悪感でいっぱいになった安達がどうしようもなくなって気持ちを吐露するシーンには衝撃を受けた。

そしてそのあと「監察医 朝顔」にゲスト出演をした際の、ただでさえ短い出番のラストの場面。大学生役の彼が、亡くなった隣人に対して発した冷たい言葉とは裏腹な本音を覗かせるかのような、視聴者の想像を掻き立てる表情。ドアの内側で黙って佇んでいるだけなのに、ただそれだけの数秒のお芝居が忘れられなくなって、眠るまでずっと頭の中に浮かんでいた。こういうことは、あまりない。

そうなってくると次はどんな芝居で魅せてくれるんだろうと楽しみにしている自分がいた。これはいよいよ「好き」を否定できなくなってきたなぁと思っていたところに3/10発売のanan*3を立ち読みしに本屋に行って、あ、買って帰ります。になった瞬間に自分を誤魔化すことをやめた。私は赤楚くんが好き(自己理解)。

まだ「チェリまほ」にハマりたてだった2020年11月、+actの赤楚くんを見て即購入したあの時から、こうなることは頭のどこかでわかっていたのかもしれない。

 
 
 
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+act 2020.12月号の赤楚くん。かわい〜。好きなパーツは目と鼻と唇のかたち。

この「好き」がどれくらい続くかはわからないし、もう自分にそういう期待は持ってない。明日には違うものを追いかけているかもしれない。それもいい。ガチだとかにわかだとか、長く好きでいることは私にとって重要ではなく、好きでいるうちにどう全力で楽しむかがすべて。ハイスピードでなくてもいい。情緒が狂ってなくてもいい。今この瞬間に「嵌っている」という事実だけが確かで、それが何よりありがたく尊いことだ。赤楚くんはかわいいし、私にとって魅力的なお芝居をする人だ。
これを認めることができたので己の現在地を明確にするためにもこれを書くに至ったというわけです。さよなら、抵抗の日々。でも別にそれも無駄じゃなかったよ。

 

*1:数少ない私が見続けている地上波バラエティ番組のひとつ。担当がMC。

*2:佐藤健渡部秀は歌って踊っていたので。あの玉木宏ですら歌っていた(歌が好きかどうかは別として)。

*3:赤楚くんにオーバーオールを着せた天才と最後にルービックキューブを持たせた確信犯は同一人物か?